プレスリリース

英国が初めて「認知症」サミットを開催し国際的取り組みを牽引

英国は、「認知症」サミットを初めて開催することにより、認知症に対するグローバルな取り組みを進め、意欲的な国際協調と効果的な対応の実現を目指しています。

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older man in hospital

キャメロン首相とハント保健相は、英国が、今年G8の議長国を務める機会を活用して、患者を抱える家族、介護関係者、医療制度に課せられるプレッシャーが急速に増大している認知症の問題について、グローバルな協調行動を牽引したいと考えています。

英国だけでも、患者数は2020年末までに約100万人に達することが予想され、政府は既に、2011年にキャメロン首相がスタートさせたイニシアティブである「Dementia Challenge」を通して行動を起こすべく、国家プログラムを開始しました。

英国は、2013年12月11日にロンドンで開催されるG8のハイレベル・サミットに加盟国の保健大臣を招待し、世界的な取り組みに大きな弾みをつけたいと考えています。 同サミットでは、各国の政策を如何に協調させ、認知症に対する効果的、且つ、国際的な解決方法を形成できるかを協議する予定です。これには、認知症の進行を遅らせるための効果的な治療法や対処法を探し出す試みも含まれます。

また、サミットでは、認知症研究への国際的な新しいアプローチを特定、合意することを目標として、企業、研究者、臨床医の間の垣根を取り除き、一国での取り組みよりも迅速に共通の目的を達成するべく、求められる新たな高いレベルでの協力を確保したいと考えています。

そのために、OECD、世界保健機関(WHO)、産業界、国の研究機関、主要なオピニオン・リーダー、研究者、医師の専門知識や経験を活用するつもりです。

ジェレミー・ハント保健相は次のように述べました。

「世界では、認知症の新規患者が4秒に1人生まれており、2020年までに患者数は約7000万人に達する見込みです。

認知症には、長期的な医療の他、社会的なサポートが求められ、多額の費用が必要となります。認知症にかかるグローバルなコストについては、現在、西ヨーロッパや北米など、医療面でも先進国と言える国々が、その70%を負担していますが、患者の約60%が途上国で暮らしています。患者数の増加や高齢化に伴い、医療などのサービスや予算面のプレッシャーが増すことは必至です。

認知症への取り組みは世界的な課題であり、今後、より多くの努力が必要となります。G8には、加盟国の協力を通して、現状を改善することで、人々の健康増進、介護サービスの向上、大幅なコスト削減がもたらされるよう、力を尽くす絶好の機会が与えられていると言えましょう。」

英国は、認知症に対するキャメロン首相のイニシアティブ、「Dementia Challenge」の下、研究およびケアについて、また、問題に対する意識を高めようと、広範囲にわたる計画を2012年にスタートさせました。また、大部分のG8加盟国も、同様の目標を達成するための計画を立て、実施しています。ただ、こうした作業や研究への投資の大半が、国家レベルで行われています。専門家は、国々に加え、バイオ医薬品会社、産業界が、より効果的に協力し合い、情報、研究、知識などを共有することができれば、現在、認知症で苦しむ人々の生活への支援を強化する上で、大きな前進を遂げることが可能になると考えています。

認知症の現状と今後

現在、世界では、3560万人が認知症患者であると言われています。世界の人口高齢化が進む中、WHOによれば、20年毎に、患者数は約2倍に増加し、2030年には6570万人、2050年には1万1540万人に達することが予測されます。患者数の増加については、その大部分が途上国においてであり、世界全体の患者数に占める割合は、現在の58%から2050年には71%に上昇する見込みです。

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最終更新日:3 September 2013 + show all updates
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