プレスリリース

英国運輸大臣:「英国は日本企業にとって大きなチャンスが溢れています」

クリス・グレイリング運輸大臣は、東京で日本の対英投資企業の代表者の方々と会談しました。

Secretary of State for Transport Chris Grayling speaking at the British Embassy Tokyo

Secretary of State for Transport Chris Grayling speaking at the British Embassy Tokyo

9月23日から25日まで開催されたG7長野県・軽井沢交通大臣会合のために訪日したクリス・グレイリング運輸大臣は、会合後東京へ移動し、小池百合子東京都知事を表敬訪問したほか、対英投資を行っている日本企業の代表者の方々にも面談しました。

英国が国民投票でEU離脱を選択した背景を説明しながら、グレイリング大臣は日本で抱かれている懸念を和らげることに努め、英国を拠点に事業を展開する日本の企業にとっての新たな貿易と投資の機会について話しました。

以下は、駐日英国大使館で開いたレセプションで、日本の輸送インフラ関連の投資企業に向けて行った大臣のスピーチの抜粋です。

国民投票と日英関係

「投票結果は、EUからの離脱を決定するものとなりました。ただし欧州からの離脱ではありません。英国とEUは、緊張した一つの連合であるよりも、各々が独立した存在として友好関係を築いた方が世界に資することができると、私は確信します。しかしながら、現在、英国は将来に期待しています。」

「この国民投票の結果、英国はよりグローバルな視野をもつことが可能になり、日本を始めとする緊密なパートナー諸国との結びつきを強めることも可能となりました。英国は、米国以外のどの国にも増して、日本からの投資の恩恵を受けています。今年7月には、住友商事が、英国南東部サフォーク州沖に新たな風力発電施設を建設すべく、1億8,000万ポンドの投資契約に調印しました。」

競争力のあるオファー

「英国は常に、競争、企業活動、自由貿易を支持してきました。英国の法人税率はわずか20パーセントであり、G7諸国中最低です。さらに2020年までに17パーセントに引き下げられる予定です。また、高速ブロードバンドのサービス範囲は、欧州のどの主要国にも負けません。」

「さらに、世界をリードする輸送システムも整備中です。既に現在、英国は、欧州第2位の規模の港湾産業を有し、欧州最大の空輸システムを有し、EUで最も改良著しい鉄道ネットワークがそろっています。昨年、英国は、成長率では先進国中第2位であり、世界で最も競争力のある国トップ10に入りました。」

インフラ投資機会

「英国は、世紀に一度という大規模な輸送インフラ改良整備事業に着手しました。新鉄道路線のクロスレール建設事業は、現在、欧州最大の建設事業です。2年後に完成すれば、ロンドン市街の地下を走る新型の大量輸送鉄道となります。また、来年にはHS2の建設も始まります。これは英国内の大都市トップ10のうち8都市を結ぶ、新しい高速鉄道ネットワークです。英国政府は、また、既存の道路の改良整備と新道路の建設に150億ポンドを支出しています。都市再開発の大規模事業計画もあり、海外からの投資を歓迎しています。」

「英国の港湾と空港には、民間セクターが多額の投資を行っています。英国では、また、インターネット常時接続車および自動運転車などの最新テクノロジーにも投資が行われています。そして間もなく、政府はイングランド南東部の空港拡張計画について決定を下す予定です。2020年までに英国政府のインフラ整備計画は、総額1,000億ポンドを超えます。これは今後さらに拡大していくでしょう。このように、英国は、日本企業にとって、多大なチャンスが溢れているのです。」

UK Transport Minister in Japan

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グレイリング運輸大臣のプロフィール(英語のみ):Rt Hon Chris Grayling MP, Secretary of State for Transport

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