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日英WAW!公式サイドイベント:紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表プラミラ・パッテン氏を招いて

英国政府と日本外務省の共催で、紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表パッテン氏による特別講演会「紛争下の性的暴力防止とグローバルアクション」を駐日英国大使館にて開催しました。

UK-Japan WAW! official side event with SRSG Patten on global action on sexual violence in conflict

10月30日(月)に開催されたこの特別講演会には、日本防衛省、内閣府、独立行政法人 国際協力機構(JICA)などから「女性・平和と安全保障」に関連した政策の立案および履行に携わる方々、また各国大使館、国連機関、市民社会の代表者をお招きしました。

ポール・マデン駐日英国大使は冒頭、紛争下の性的暴力をなくすための努力の重要性を訴え、英国による更なる努力を約束しました。また本講演会出席者へも、英国と共にこの重要な国際的課題へ向き合っていただけけるよう呼びかけました。性的暴力と、それに伴うスティグマ(不名誉)の終焉は、英国の優先政策のひとつです。

今年ニューヨークで開かれた国連総会では、英国政府の人権・国連担当大臣で、英国首相の紛争下の性的暴力担当特別代表を兼任するアーマッド卿が、パッテン氏とともに「グローバルアクションのための原則(PGA)」を発表しました。アーマッド卿はビデオメッセージを通し、平和維持・平和構築の現場で活動するPKO隊員や関係者による紛争下の性的暴力に係る任務の重要性に触れ、英国による他国軍隊のジェンダー訓練支援を継続して行っていくことを約束しました。

パッテン氏は、講演の中で「被害者は2度苦しむ。最初は加害者のアクションであるレイプによって。そして社会のリアクションの結果であるスティグマ(不名誉)によって。」と語りました。また、日英両政府による、政治的、経済的、そして技術面での支援へ感謝の辞をのべました。

外務省総合外交政策局の大鷹正人審議官は、グローバル・アクションへの支持を表明し、日本の紛争下の性的暴力へのゼロ・トレランス(不寛容)政策を強調しました。日本政府は、JICAおよび自衛隊を通して、紛争下の性的暴力の訓練を実施しています。また、大鷹審議官は、今回の特別講演会は日英協力事業を体現するものであり、今後の日英協力の発展を期待すると述べました。

この特別講演会は日本政府主宰の国際女性会議(World Assembly for Women略称:ワウ!)の公式サイドイベントとして行われ、今年8月の日英首脳会談で合意された、自由、民主主義、人権といった基本的価値の実現に向けての日英協力事業の1つです。

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