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WAW!の公式サイドイベント「平和構築における女性」を日英共同開催

駐日英国大使館は、国際女性会議WAW!とW20に続く、日英両国による共同開催イベント「平和構築における女性」を3月25日(月)に開催しました。

UK-Japan WAW! Official Side Event on Women in Peacebuilding

本イベントでは、WAW!の主要テーマの一つである平和構築における女性の役割の重要性について詳しく取り上げました。ジョアンナ・ローパー英外務省ジェンダー平等担当特使がモデレーターを務めたパネルディスカッションでは、イラク・アル・アマル協会代表のハナー・エドワール氏と、米ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所所長のメラニー・バービア氏をパネリストに迎え、専門的な意見が交わされました。

開会の挨拶を行ったポール・マデン駐日英国大使は、英国がさまざまな和平プロセスや紛争解決において、女性の積極的関与を一貫して促進してきたことを強調しました。

パネリストを紹介した日本国外務省参事官の長岡寛介大使は、日本と英国がともに平和と安全保障分野における女性の積極的な役割を推進してきたと述べました。

パネルディスカッションと質疑応答では、ジェンダーを取りまく諸問題への啓発活動が成功を収めていることに加え、女性のエンパワーメントや女性の平和構築への参加が、前向きな推進力になっている旨説明されました。しかし、女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議1325号の採択から20年近く経過しているにも関わらず、かかる目標が必ずしも実現していないことについても言及されました。

現在、我々が直面する課題への対処方法に関して、パネリストは国際社会に向けていくつかの提言を行いました。例えば、ジェンダーの主流化が政府横断的に必要であり、そのためのリソースを適切に配分すること、法の支配を遵守することの重要性、紛争後の司法および責任追及を確保することなどが含まれます。一般市民と政府レベルの活動との間に大きな開きがある場合には、政府の活動に市民社会を巻き込むことが非常に重要であるとし、教育の重要性も強調されました。

本イベントは、女性・平和・安全保障およびジェンダー平等に関する日英両国の協力を示す最も最近の例です。英国は、2019年に日本がホスト国として開催するG20サミットや、11月の英国での性的暴力防止イニシアティブ会議など期間に日本との協力関係が更に強化されることを期待しています。

本イベントには、日本の防衛省、内閣府、国際協力機構、外交団、W20委員会、国連機関、国際組織・市民社会組織、日本の大学研究者の方々が参加しました。

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