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気候変動の世界的な影響を示すヒューマン・ダイナミクス・マップを発表
英国外務省が7月16日に発表した「気候変動のヒューマン・ダイナミクス・マップ」(Human Dynamics of Climate Change map)は、炭素排出が引き続き増加した場合、今世紀末までに地球上で起こりうる気候変動の影響を示したものです。
英国気象庁によって作成されたこのマップは広範囲における影響の可能性を示しています。
- ヨーロッパ、アジアのいくつかの地域および北米の一部で、年間最高気温が6℃またはそれ以上に上昇する
- アジア地域の70%では洪水発生のリスクが上昇する
- 南米、オーストラリア、アフリカ南部のいくつかの地域で、干ばつが起こる日数が20%以上増加する
- 中米でのトウモロコシの収穫量が12%まで減少する
- 世界各地で海水温度が4℃まで上昇する
- 海面上昇のため、特に東、東南、南アジア地域で、数百万人が浸水被害に合う
世界各地域は貿易により密接に連結しており、作物の生産量の変化、干ばつ、洪水や気温上昇によって、どのように気候変動が国際経済に影響を及ぼすかをこのマップは説明しています。
マーク・シモンズ英国外務大臣は次のように述べています。
「このマップは、世界のひとつの地域で発生した気候変動の影響が、どのように他の地域の国々を襲うかを、特に世界の食料貿易を通して説明しています。この内容は気候変動問題が国際問題であることを強調しています。どの国も影響を免れることはできず、また我々は皆、世界で共有する繁栄と安全保障へのリスクを軽減するために、共に対応していかなければなりません。」
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