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医療研究開発における新たな日英協力

日本の医療研究開発ファンディング機関がロンドンに欧州オフィスを開設し、英国との協力に関する新しい合意に署名しました。

New UK-Japan collaboration on medical research and development

2017年2月1日、英国医学研究会議(Medical Research Council以下MRC)と日本医療研究開発機構(以下AMED)は、医療研究開発での日英パートナーシップを前進させるための協力に関する覚書に調印しました。これにより、両国の医療分野での強みに基づく研究協力が促進されることが期待されています。研究協力の優先領域としては、再生医療、認知症、薬剤耐性、感染症が挙げられています。

MRCのCEOであるジョン・サヴィル卿とAMEDの理事長である末松誠博士は、ロンドンでのAMED欧州オフィスの開設記念式典の一環として、在英国日本国大使館にて覚書に調印しました。

末松誠AMED理事長は次のように述べました。

「AMEDロンドンオフィスの設立を発表できることを大変喜ばしく思います。このオフィスは、日本の医療・ヘルスケアの研究コミュニティーが、欧州地域におけるパートナーと、新たな関係を築き、また、それをより強化するための拠点となります。さらに、MRCとの協力に関する覚書は、世界をリードする英国の研究者とより緊密に働くための歓迎すべき機会であり、新たな治療法や、健康寿命の延伸、生活の質の改善などにおいて、迅速で、実社会の為になる利益につながることを心から願っています。」

ジョン・サヴィルMRC CEOは次のように述べました。

「日本のAMEDロンドンオフィスの開設は、まずは神経科学、再生医療、薬剤耐性、感染症を中心に、英国の研究者が、日本の医療研究コミュニティーにおける世界レベルの科学者と働くための新たな機会を切り開く、素晴らしい進展です。我々のAMEDとの合意は、国際的な研究協力への我々の強いコミットメントを表しており、すべての人々のより良い健康につながるよう、病気に対する新たな治療法の開発の加速を目指しています。」

詳しい情報

英国医学研究会議(MRC)の使命は、人々の健康を増進する研究を促進・サポートすること、熟達した研究者を生み出すこと、生活の質や英国の経済的競争力を改善させるための知識や技術を発展・普及させること、そして、医療研究に関しての公衆との対話を促進することです。活動は、遺伝子や分子などに関しての実験研究から、臨床試験や集団調査などの対人研究まで、幅広い範囲に亘っています。

日本医療研究開発機構(AMED)は、世界最高レベルの医療ケア・サービスの達成、および、人々が永く、健康な生活を送ることが出来る社会をつくることを目指しており、基礎研究から実用的応用まで、総合的な医療研究開発をサポートしています。

英国医学研究会議(MRC)と協力に関する覚書を締結/ロンドン事務所を開設(AMEDプレスリリース)

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