英国のヘイグ外相が訪日し、日英関係の強化に努める
英国のヘイグ外相が訪日し、日英の政治、通商関係と対英投資の促進に努めました。また、2012年ロンドン・オリンピック・パラリンピック大会のレガシーや、2020年の東京オリンピックに向けた協力の強化に努めました。
ヘイグ外相は、韓国、モンゴル、日本の3カ国歴訪の一環として、日本を訪問しました。今回の外遊は、英国と、ヨーロッパ以外の主要経済国との関係の強化、深化を目的とするものです。
英国外務省は、これまでに増して、英国経済及び英国を本拠地とする企業と、アジア全域のビジネス機会とを結びつける努力を行っています。日本は、世界第三位の市場であり、また、英国にとって世界第二位の投資元です。
ヘイグ外相は、本日、文部科学大臣であり、オリンピック担当大臣でもある下村大臣と会談し、東京が2020年大会の開催地に決定したことに対する祝意を伝えました。二人は、ブリティッシュ・カウンシルと文部科学省間で交わされた、小中高等学校の英語教員研修における協働に関する覚書の署名式に立会いました。これは、リーダー的立場の教員を育て、その指導法を日本中の他の先生方へと波及させるという新たな研修モデルを構築するためのものです。結果的に英語を教える必要のあるすべての先生に到達することを目指します。英国は世界の英語教育の潮流を牽引しており、ブリティッシュ・カウンシルは多くの国の教育担当省と同様の事業で協働しています。
その後、ヘイグ外相は、岸田外務大臣と会談し、安全保障、経済的繁栄、また、共通の価値観など、日英両国のグローバルな関心事について、戦略的な協議を行いました。
日英が、両国間の装備品共同開発に関する枠組み合意、並びに、情報保全に関する合意に調印したことをうけて、日英両政府は、両国の防衛産業間のより緊密な協力と共同開発を支持しています。また、英国政府、並びに、専門家は、日本側と緊密に協力して、福島第一原子力発電所の廃炉に関連する取り組みも支援しています。
ヘイグ外相は、日本の外務省で行われた岸田外務大臣との共同記者会見において、次のように述べました。
「この度、東京を訪れ、私の素晴らしい仲間である岸田外務大臣と共に、第二回日英戦略対話を行うことができ、大変嬉しく思っています。日本は、英国にとって、地域的、国際的な安全保障や経済的な発展において、極めて重要な同盟国です。また、昨年は、新規の対英投資において、世界第二位の投資元となりました。私たちは、共通の価値観を持ち、両国民は真の友情で結ばれています。こうした関係は、英国政府にとって極めて重要です。従って、本日の協議にも反映されたように、日英関係が更に強化されていることを嬉しく思います。」
今回の訪日の締めくくりとして、ヘイグ外相は、安倍総理と会談しました。その際、日英協力の象徴として、2012年ロンドン大会の聖火トーチを手渡し、オリンピックに関する英国の経験を日本と共有し、東京が、この歴史的なイベントに向けて準備する中、専門的な知識を提供するなど、支援したいと述べました。
今回のアジア訪問中、ヘイグ外相は、モンゴルの大統領とも会談しました。訪日後に訪問する韓国では、サイバー安全保障に関するソウル会議に出席し、韓国の大統領と会談します。
詳しい情報
ヘイグ外相のツイッター:@WilliamJHague
英国外務省のツイッター: @foreignoffice