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HMSデアリング号が日本に親善寄港

フィリピンで英国の救援活動を支援していた英国海軍の最新鋭駆逐艦「デアリング号」が、親善訪問のために日本に寄港しました。

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HMS Daring in Cebu, Philippines. Picture: Simon Davis/DFID

HMS Daring in Cebu, Philippines. Picture: Simon Davis/DFID

HMSデアリング号は、英国海軍が1隻にあたり10億ポンドを投じて建造する45型駆逐艦6隻の1隻目であり、現在、9ヶ月に亘る任務の3分の2を終えたところです。2013年11月7日に台風「ハイエン」がフィリピンを襲った後は、救援物資を輸送する任務を負い、5カ国防衛取決めの一員として、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアとの訓練にも参加しました。

HMSデアリング号の活動範囲は32,200平方海里に及び、これまでに50の島々に寄港しました。英国国際開発省(DfID)が提供する支援物資を村人達に届ける任務では、家族用のシェルター・キットを500個、衛生キットを500個、4人の家族が一週間暮らせる食料品のバスケットを500個、(4-10リットル用の水コンテナで)水7.5トン以上、キッチン・セットを223個、修繕した学校の屋根、発電機やボートのエンジンを輸送した実績があります。また、専門知識を持つ船員達は、現地の井戸水を処理する淡水化プラントを建設した他、英国から派遣された14人の医療チームの協力を得て、医療支援も提供しました。

現在、HMSイラストリアス号がフィリピンで展開しており、HMSデアリング号は、日本に寄港しました。英国の軍艦が日本に寄港するのは、2008年のHMSケント号以来のことです。

2013年は、日英関係が400周年を迎えた記念の年であり、今回は、日英の長きにわたる海洋関係の歴史を祝うに相応しい親善寄港となります。ジョン・サリス船長による英国から日本への初航海は広く知られていますが、12月4日は、そのサリス船長がグローブ号で日本を出港した日でもあります。

また、良好な海洋統治に対する貢献の一環として、平和と安全に寄与するため、英国海軍は、日本をはじめとする同盟国と共に、海上安全活動を行っています。具体的には、現在、フィリピンで進行中の海難救助や人道支援活動などです。今年の7月4日、ヘイグ外相と林駐英大使が、防衛装備品に関する協力と情報保護に関する2つの協定に調印しましたが、HMSデアリング号の今回の親善寄港は、こうした日英の協力とパートナーシップを象徴するものです。

安倍総理大臣とヘイグ外相は、先ごろ、日英の緊密な防衛及び安全保障のパートナーシップについてコメントし、両国が共有する価値観と島国としての歴史により、英国海軍と日本の海上自衛隊の関係が、将来を見据えた日英関係の重要な一部分となるとして、こうした関係が継続することへの期待を表明しました。

HMSデアリング号は、12月1日(日)に東京湾に到着し、3日間、海上自衛隊の護衛艦「てるづき」の隣に停泊しました。

また、今回の親善寄港を記念して、12月1日(日)の午後3時から6時まで、YC&AC 横浜カントリー&アスレティッククラブで英国関連のイベントが開催され、クリケットの試合や英国海兵隊バンドの演奏が披露されました。

日本滞在中のHMSデアリング号の写真は、大使館のFlickrページでご覧いただけます。

HMSデアリング号は、東京を出港した後、韓国に向かいました。

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HMS Daring

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