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日本の死刑制度

日本の死刑制度について、現状や質問を含む示唆に富んだ内容が盛り込まれたレポート「日本における死刑制度」から十分な情報を得て頂きたいと思います。

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Death Penalty in Japan

死刑廃止は世界的な潮流です。アムネスティ・インターナショナル(国際的なNGO)によれば、140カ国が“法律上、または事実上死刑を廃止し”、58カ国が死刑制度を維持しています。

日本政府は、約5年ごとに死刑制度に関する世論調査を実施しています。2009年の調査では、日本の内閣府によれば、“86%が死刑制度に賛成”していますが、Death Penalty Project というNGOによれば、世論調査全体の回答結果には、“男性及び若年層の回答が過少にしか反映されておらず、政府の調査結果に疑問が生じることになる”としています。また、同NGOは、“死刑に対して強い支持を表明している人でさえも、新しい情報を得ることで自分の意見を変えることが明らかになった”としています。

例えば、皆さんは、以下の事実をご存じでしたか?

  • 2012年現在、日本では、死刑の適用が可能な犯罪が19種類あり、このうち、7つの犯罪は、法律上、人の死という結果を伴わなくとも、死刑の適用が可能である
  • 2013年1月現在、日本には135名の死刑確定者が存在し、そのうち4名がそうした状況を30年以上にわたって余儀なくされてきた
  • 日本には、世界最長の死刑囚がいる。袴田巌死刑囚は、1968年以降(46年間)死刑囚として服役している。不当な裁判の結果、袴田死刑囚は、同死刑囚が勤務していた会社の幹部、その妻と子供二人を殺害したとして有罪判決を受けた。袴田死刑囚に判決を言い渡した3人の裁判官のうちの一人は、同死刑囚が無罪であるとの心証を抱いていたと公に述べている。 (詳細はアムネスティ・インターナショナルのサイトから)
  • 死刑確定者は、過酷な状況に置かれている。単独室に収容され、他の被収容者とも隔離されており、外部の人々との交流は厳しく制限されている。また、死刑確定者は、死刑執行の直前(通常は僅か1~2時間前)まで、その日にちを知らされない’このため、死刑確定者の間では精神障害が珍しくない
  • 日本では、絞首刑が唯一の死刑執行方法とされており、日本政府は、絞首刑の方法が1873年以来、基本的に変わっていないことを認めている

英国は、あらゆる形態の死刑に反対しています。

上記の事実について、どう思われますか?

日本の死刑制度について、どのような意見を持っていますか?

関連リンク

出版物「日本における死刑制度」の全文をPDFでダウンロード頂くことができます:英語版日本語版

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駐日英国大使館のツイッター

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