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ブラー(英国のロックバンド)のドラマーが日本の死刑制度についてコメント

世界が死刑廃止に向かう中、日本では死刑制度が現在も適用されていることについて、デイビッド・ロウントゥリー氏が、日本の若者に対して、この問題に関する十分な知識を得て、考えるよう呼びかけました。

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Death Penalty in Japan

先週、英国のバンド「ブラー」が日本のファンのために東京で二回コンサートを行いました。バンドのドラマーであるデイビッド・ロウントゥリー氏は、弁護士、政治活動家としての顔も持っており、この度、日本の死刑制度について語るビデオ・メッセージを収録するために、日本公演の合間を縫って、英国大使館を訪問しました。死刑制度の世界的な廃止に向けてボランティア活動を行っているロウントゥリー氏は、日本の死刑制度に高い関心を持っています。

大使館での収録において、ロウントゥリー氏は、日本政府が今年予定している死刑制度に関する世論調査に先駆けて、日本の皆様に対して、死刑を廃止した国々があるということ、そして、そうした国々の経験について知識を得るよう働きかけました。

「私は、日本に現在も死刑制度があることに大変驚きました。G8加盟国の中で死刑制度を適用しているのは、日本を含め僅か二カ国です。世界の数多くの国々が過去20年間で死刑を廃止しました。今年、日本で死刑制度を継続すべきか否かについて、日本国民が意見を述べる機会があると聞いています。もちろん、このことは、一人一人の良心の問題であり、私が大使館に来た目的は、日本の皆様に、どうするべきかをお伝えするためではありません。でも、私の経験、チャリティー活動に参加してきた経験から申し上げるとすれば、全ての事実を知ることで、最善の決定を行うことができるということです。」

Death Penalty in Japan: “a matter of conscience”

英国は、あらゆる状況下での死刑執行に反対しており、英国政府は、廃止に向けた明確な世界の潮流に加わるよう、今後も、世界中のパートナーに働きかけて行きます。デイビッド・ロウントゥリー氏は、皆様へのメッセージの中で、英国大使館のウェブサイトにアクセスするよう、日本の皆様に呼びかけています。 このページでは、日本の死刑制度に関する主要な事実や示唆に富んだ質問を日英両言語でご覧いただくことができます。昨年、発行された「日本における死刑制度」と題する包括的なレポートへのリンクも貼られています。

また、同じ週に、英国の上院にて、オックスフォード大学及びロンドン大学の研究員である佐藤舞氏の新著「The Death Penalty in Japan: Will the public tolerate abolition?」が発表されました。 佐藤氏は、著書の中で、死刑制度に対する日本国民の態度を検証しています。

詳しい情報

死刑廃止に関する英国の取り組み: UK’s work to abolish the death penalty around the world

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