未来の創造－英国から日本へ、エンジニアリング・ジャーニー
クイーン・エリザベス工学賞は百万ポンドの賞金を授与される褒賞制度で、革新的なイノベーションによって、世界中の人々に顕著な利益を齎したエンジニアを称える国際的な賞です。どなたでも参加資格があります。応募締切りは、2014年7月14日12:00pmです。
人類の宇宙空間への打上げ。世界的に有名なショー、オリンピック。身体の失われた機能を取り戻す。誰もが世界のどこからでも、アクセスできる情報。世界に大きな衝撃をもたらしたこれらの偉業の背後には、才能に溢れたエンジニアが知識を現実に役立つものへと転換させて来ました。
クイーン・エリザベス工学賞は百万ポンドの賞金を授与さられる褒賞制度で、革新的なイノベーションによって、世界中の人々に顕著な利益をもたらしたエンジニアを称える国際的な賞です。エンジニアリングの社会的な役割を向上させ、若い人々に将来エンジニアを志すことを喚起させることを目的としています。
卓越したエンジニアリング
2013年のエリザベス工学賞の受賞者は、我々のコミュニケーションの手段に革新的な変化をもたらし、全く新しい産業を生み出すことを可能にしました。今日、全世界人口の三分の一の人々がインターネットを使用しています。
ロバート・カーン、ビントン・サーフとルイ・プザンはインターネットのプロトコルでアーキテクチャーの基礎を創り、将来の発展に貢献しました。サー・ティム・バーナー・リーはワールド・ワイド・ウェブ（www）を創り、メールやファイル転送を超越しインターネットの使用を拡大させました。マーク・アンダーセンは学生時代の同僚達とモザイク・ブラウザーを書き、広く配布され誰もが世界の何処からでもウェブにアクセスすることを可能にしました。これを引き金に数多くのアプリケーションが創造されました。
英国と日本両国は、巾広いエンジニアリング分野で強みを持ち、長い歴史の中で互いに学び合ってきたことは、よく知られています。ウイリアム・キニモンド・バートン氏によれば、スコットランド人が東京都市部の下水道、初の高層ビルを開発し、最近では、ソニー、日産、東芝は単なる英国への主要な投資企業であるばかりか、英国製造業におけるイノベーション創出の重要なパートナーです。
東芝は企業としてセミコンダクターから発電プラント・システムまでの製品を手掛けている。わが社ではエンジニアリングは社会が抱える課題に取組む為の強力な道具となりその解決手段を提供するものと認識している。この理由から、クイーン・エリザベス工学賞を支援することを名誉あることと感じている。 当社はエンジニアリングにフォーカスしたイノベーションと想像へ今後も取り組んで行く。クイーン・エリザベス工学賞も同様に世界の次世代を担うエンジニアを歓喜させる素晴らしい手段である。（株式会社東芝 代表取締役社長 佐々木則夫）
次の世代
2014年3月ブリストール大学、ケンブリッジ大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、リーズ大学、サザンプトン大学、UCLの工学部の教授らが来日し将来の工学教育、知識と技量を備え世界に影響を与えることのできる次世代のエンジニアの育成について議論が行われました。
エンジニアリングに携わる人々の潮流。エルスペス・フィンチは、アトキンス社で「未来」を担当する博士です。社会インフラの耐久力に関する数々のレポートを担当し、2050年までの英国の水の問題に取り組んだ。最近は「強靭な未来都市」のレポートを政府国際開発省UCLと共にレポートを主導し、129都市の気候変動、資源不足、自然循環システムの破壊によるリスクに焦点を当てました。2013年6月、100以上の英国および世界中の交通計画プロジェクトの中から英国工学会のビジネス及び技術リーダーの部門で銀賞を獲得しました。
エレノア・ストライド博士は、共同出資研究グループにおいて2006年、医療に使用可能なマイクロバブルとカプセルの新たな生成方法を開発しました。彼女の研究は数々の賞が授与され、60以上の雑誌論文と60件の会議論文を発表しました。この業績は生体臨床医学の新たな技術特許へつながり、近年同僚と共にスピンアウト企業を設立しました。エレノアは現在、世界をリードするオックスフォード大学の生体医用工学研究所で自身の研究を続けています。
このような才能を持つエンジニアが集まることで、素晴らしいことを達成できます。日本の土木学会は、100周年を記念して、今年9月に若手土木工学エンジニアを対象にした国際ワークショップを開催し、いかに2050年までの世界が立ち向かうべき問題に土木工学の専門家が取組むべきかを議論します。
参加の意義
もし、エンジニアリング分野の際立つ業績を知らしめたいのなら、 クイーン・エリザベス工学賞のホームページ よりご登録ください。もし、あなたがエンジニアであればオンラインで参加するか、その研究内容を共有し次世代のエンジニアを歓喜させてはいかがでしょうか。
この賞はすべてのエンジニアにとってその功績を世界に示し国際的な公式な場で讃えられる絶好の機会です。端的にこの賞にノミネートされることは、その功績の一つの達成ですが、授賞はエンジニアリングの歴史にあなたの名前が刻まれることになるのです。 （ロード・ブラウン・マディングレー、クイーン・エリザベス工学賞基金 会長）
どなたでも参加資格があります。応募は、2014年7月14日12:00pm（ブリティッシュ・サマータイム）締切で、受賞者は2015年春に発表されます。応募についての詳細は、クイーン・エリザベス工学賞のホームページをご覧ください。