英国発の試験が日本の英語教育を変える
英国大使館にて、「グローバル人材育成に求められる有効な英語力判定のあり方」をテーマとしたセミナーを開催しました。
2015年3月26日に開催したセミナーでは、まず、文部科学省「英語教育の在り方に関する有識者会議」の委員を務め、(財)実用英語推進機構を主宰されている安河内哲也先生が、大学入試になぜ4技能試験(話す・書く・読む・聞く)が必要なのかについて語られました。安河内先生は、「現行の入試は知識偏重に陥っており、「読む」「書く」に比重が置かれているが、「聞く」「話す」を含めた4技能をバランス良く身につけることが重要。知識としての英語力ではなく、コミュニケーション力としての英語力を計るためには、英国の試験は4技能のバランスが非常にいい。」と述べました。
その後、英国を代表する試験運営機関が、それぞれの試験の特長とグローバル人材に必要な英語力の判定への考え方を語り、現行の入試英語の課題から、これから求められる英語力とスキルまで、幅広く討論されました。
大学入試だけでなく、ビジネスにも活用できる英語力とスキルとは
2020年度に予定されている大学入試改革の一環として導入が検討されている4技能試験は英語の学習の仕方も大きく変える契機となると言われています。英国発の試験は英語力の客観的証拠としての信頼性に優れるだけでなく、グローバル人材に必要なスキル、行動特性も判定できるように設計されています。論理立てて説得力のある文章を書く力、自分を理解してもらえるように表現する力、意味の分からない単語にとらわれず全体を理解する想像力等、グローバルにビジネスで活躍していく人材に必要とするスキルも実は試されているのです。
英語教育法・英語力評価において豊富な歴史と経験を持つ英国の試験を是非スキルアップにご活用ください。試験のみならず、準備の過程でもあらゆる学びや気付きと出会えるでしょう。