駐日英国大使館敷地の交換契約締結式
8月31日、大使館敷地に関する英国政府が所有する借地権と日本政府が所有する底地権との等価交換契約締結式が執り行われました。
宮下一郎財務副大臣の挨拶の要旨
「英国大使館の敷地は、1872年(明治5年)、副島外務卿より「英国公使館地所證書」を交付し、英国に貸付を開始したものであります。皇居近くの都心の伝統ある一等地であるこの国有地が、英国大使館として明治以来約140年にわたって利用され、日英両国の友好関係の発展に貢献してきたことは、本地の歴史的な重みを増すものであると思います。返還地は、環境省において、国民公園として、皇居周辺の美観、静穏性を維持しつつ、皇居西側の緑地等と一体的に活用する予定です。今般の交換契約の締結、返還地の国民公園としての活用が、日英交流のシンボルとなり、両国のさらなる絆を深めるものとなることを期待します。」
ジュリア・ロングボトム駐日英国臨時代理大使の挨拶の要旨
「英国、日本双方にとって一番よい結果をもたらすことが出来、非常にうれしく思っております。返還地を国民公園とすることを受け、本年2月にケンブリッジ公爵殿下が初訪日された際に返還地に桜の木を植樹しました。一人でも多くの方々にケンブリッジ公爵殿下が植えられた桜とともに、樹齢80年を超える返還地の桜を楽しんでいただきたいと思います。現在、日本との良好な関係をさらに発展すべく、「Innovation is GREAT~英国と創る未来~」という英国と日本のパートナーシップをより深めるためのキャンペーンを展開中で、多岐にわたる英国のイノベーションを紹介する年に、交換契約締結を実現出来た事に改めて感謝申し上げます。返還地が多くの方々に楽しんでいただけることを願っております。」
最後に、宮下副大臣とロングボトム臨時代理大使は竹谷とし子財務大臣政務官とともに、ケンブリッジ公爵殿下が植樹された太白桜(たいはくざくら)を囲んで記念写真を撮影しました。この桜は、返還後に出来る国民公園(皇居外苑)に植樹される予定です。
敷地変換に関する更なる情報は日本の財務省のサイトをご覧ください。 www.mof.go.jp/national_property/topics/20150831.html