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AIによる海洋掘削技術の日英共同開発

日本の研究開発グループとエジンバラ大学がAIによる海洋掘削技術の共同技術開発に合意しました。

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)とスコットランドのエジンバラ大学情報工学科は2019年7月1日、AIを用いた海洋掘削技術の共同開発に関する契約を締結しました。日本からはJAMSTECに加えて、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、東京大学、国際石油開発帝石株式会社、石油資源開発株式会社が技術開発に参加します。

この取り組みは、日本の企業・研究機関とエジンバラ大学が相互の強みを生かして産業の課題を解決するもので、エジンバラ大学からはセス・ビジャヤクマール教授のコーディネートにより、ヨーロッパ有数の情報工学の技術知見が提供されます。日本側からは、各機関・企業が持つ掘削に関連した技術知見に加え、AI開発に欠かせない日本国内のフィールドデータが提供される予定です。なお、提供されたデータは本プロジェクト終了後には適切に消去されます。

今回の締結を受けて、スコットランド国際開発庁のスティーブン・ベーカー日本代表は次のように述べました。

「この協業は、スコットランドと日本のトップクラスの技術を持ち寄ってイノベーションを推進するもので、安倍首相の2019年1月の訪英時に確認された日英のAIに関する協力にも沿う素晴らしい実例です。問題を解決するソフトウェアは海底油田のデジタル化や更に広い海洋産業等で今後ますます重要な役割を担い、今回の様な国際コラボレーションは海洋産業等の様々な分野で鍵となります。」

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問い合わせ先

スコットランド国際開発庁
sdi-japan@scotent.co.uk

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