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英国が国際的なクリーンエネルギー研究開発に参加

デービッド・キャメロン首相は、COP21にてクリーンエネルギー研究開発に関する官民共同プロジェクト”ミッション・イノベーション”への参加を表明しました。

“ミッション・イノベーション”はクリーンエネルギーやイノベーションへの投資を促進させ、エネルギーの低廉化及び安定供給を確保することを目指す重要な国際イニシャティブです。

キャメロン首相は、オバマ米大統領、オランド仏大統領、欧州委員会のクロード・ユンカー委員長、他16カ国の首脳や米マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏などと発足式に参加しました。

英国エネルギー・気候変動省アンバー・ラッド大臣は次のように述べました。

「長期的な経済の安定を確保するため、気候変動に即座に取り組み、低炭素な将来へ移行しなければならないことは明白です。そのためには、企業に対し公平な競争の場を提供しイノベーションを後押しする全ての国が参加する枠組みに合意することが必要です。

官民共同で研究開発への投資を強化することは、大学や企業が創造力や企業家精神を高めながらクリーンで低廉なエネルギーを幅広く提供するという課題に取り組むことをサポートする上で重要なことです。」

“ミッション・イノベーション”は、クリーンエネルギーの価格を下げるために、どのような研究、投資、または開発に最も資金が必要であるかについて特定し、国内外の企業や一般家庭に金額に見合う価値を提供します。気候変動への対策の一環として、イノベーションの促進を支援することは経済成長やエネルギー安全保障を強化する上でも重要です。

低炭素技術の価格は近年大幅に下がってきており、太陽光発電をとっても2008年以来80%下がりました。しかし、今後、各国が削減目標の野心度を上げていくためには更なるコストダウンが必要となります。

“ミッション・イノベーション”では20カ国がクリーンエネルギーへの政府の研究開発費を5年間で現状から2倍にします。同計画への貢献として英国はクリーンエネルギー研究開発実証(RD&D)への政府の拠出を2倍にし、同計画の目標達成を支援すること表明しました。参加国は革新的プロジェクトに対し協同で取り組んでいきます。同計画にはビル・ゲイツをはじめ29名の著名な投資家も参加し、初期段階の革新的技術へ多額の投資を約束しました。

英国の計画では、初期段階から民間部門と共同で新しい技術の応用を実証し普及を拡大するなど、様々な研究開発プロジェクトを支援していきます。これらのプロジェクトにより技術革新が促進され、先進国や途上国の両者に利益をもたらすことが期待されています。2020年まで合計およそ1万ポンドを拠出し、特に途上国のエネルギー問題に取り組み、低炭素開発を促進させるようなプロジェクトに注力していきます。

詳しい情報

“ミッション・イノベーション”について(英語)

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